第10章 ~伍半々~NEW3
「サラ!!ゲタ帽子いるか!?」
突然、死神化した一護が浦原商店へと駆け込んで来る
「一護!?…どうしたの?」
「ルキアが手紙残して出ていった!!もしかしたらゲタ帽子が何か知ってるかと思って…」
「いや…ココには来てないッスね」
「そうか…何かあったら知らせてくれ」
一護は再びルキアを捜す為、夜の街に消えていった
「……喜助さん、私も捜しに行ってもいい?」
「構いませんが...ドコにいるのか心当りでもあるんスか?」
「一護が飛び出して行ったから言いそびれたけどルキアの霊圧なら分かるから大体の場所なら…」
「…サラさん?」
突如、言葉を発するのを止めた私を心配そうに喜助さんが覗くが、私はそれを覗う余裕もなかった
「ルキアの他に2つの霊圧…ルキアのと似て…死神?」
「…と言う事は朽木さんを捕らえに来た訳ですか」
「…どういう事?」
「...人間への死神能力の譲渡は禁忌なんです」
「早く行かないと!!」
ルキアの元へ向かおうとする私の腕を、喜助さんは掴んで離さない
「喜助さん!?離して!!」
「前言撤回です。サラさんが行く事は許しません」
「どうして...確かに私には何も出来ないけど、ルキアが危ないんですよ!?ルキアが危険だということは、同時に一護にとっても危険であるはずだから―――」
その瞬間、私は頚を突かれたかと思うと意識が遠のいていく
「すみません…サラさんが捕まる可能性がある所へ行かす訳には...いかないんスよ」
私はその言葉を最後に意識を失った