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月に泣く~BLEACH~

第10章 ~伍半々~NEW3


雨竜はやみくもに虚に攻撃を続ける


「止せ石田!!あれだけの数だ戦い方を考えてから…」


「何だ怖いのか黒崎?怖いならここで見物してるといい。この勝負は僕の勝ちだ!!こっちだ虚共!!最後の"滅却師" 石田雨竜が相手をする!!」


「最後の…クインシー?」


「滅亡したのだ」


突如現れたルキアは滅却師について話し始める


「滅却師の生き残りは死神を憎んでいる。その憎しみの源は200年前の滅亡にある…滅却師は死神達の手によって滅亡したのだ!」


「なっ!?」


「尸魂界と現世の魂魄の量は均等でなければならない。魂魄の量を把握・調整を測るのは死神の仕事である。しかし滅却師は死神と違い、虚を完全に消滅させてしまう
生と死の入り混じる混沌…即ち世界の崩壊に繋がる。これを防ぐため死神達は滅却師を滅亡させた…」


「そうだ…だが師匠は死神との共存を模索していた。だが死神は滅却師の考えも力も認めず師匠は虚に殺された!!」


雨竜は師匠である自分の祖父の死に様を話しながらも虚を昇華していく


「だから僕は滅却師の存在を…認めさせる!!」


私は黙って聞いていたが、その言葉に思わず口を出した


「それで…認めさせてその後はどうするの?貴方のお祖父様の一番の望みは認めさせる事じゃなくて死神と力を合わせて戦う事じゃないの?」


「そ…それは…」


「一人で戦う…でも一人じゃキツイ。だから仕方なく力を合わせる。…力を合わせる理由なんてそんなもんでいいんじゃないのかな?」


「――――!!!」


「石田!!オレは元々人間だ。正直死神の事なんてまだよくわかってねぇしこの仕事に誇りとか持ってやってる訳でもねぇ。ただオレは虚を倒したいだけなんだ」


「…何故だ?」


「オレのお袋は虚に殺された。それが理由で虚を倒したいのか…そう訊かれりゃもちろんそうだ。だけどそれだけじゃねぇ。オレの同類を作りたくねぇんだ。そんなのは もういらねぇ…もう見たくねぇってそう思うんだよ」


「…やれやれいい加減、話が長いね。でもよく解ったよ。要するにお互いここで生き残らなけりゃ殴る相手がいなくなるってことだ!!」


そして二人は手を組み全ての虚を倒した

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