第10章 ~伍半々~NEW3
暫くしてルキアは学校に着くと、一護を呼び出し先程、浦原商店で手に入れた物を渡した
「何だこりゃ?」
「義魂丸、肉体から魂を強制的に抜く丸薬だ。それを飲むと仮の魂が入り本物の魂を抜く事が出来る。万一、私が近くにいないときに虚とであった場合それを使って死神化しろ」
「その説明じゃ良くわかんなかったんだけど…」
「飲め。一回飲めばすぐわかる」
ギュッと入れ物を押すと丸薬が飛び出し一護の体へと入っていく。そして強制的に死神化した一護の体はグラッとその場に崩れ落ちた
「おぉ!!本当に抜けた…」
「驚いたか?しかも抜け殻の筈の肉体には既に仮の魂が入っていて、誰も貴様が抜けたことには気付かんという優れ物だ!!」
その言葉通り起き上がった一護の本体は一護に向かい話し出す
「初めまして、私の名前は黒崎一護。好きな言葉は早寝早起きです」
「…早寝早起きぃ?」
「どうだ凄かろう!!」
得意気になっているルキアに突然、虚が現れたと指令が入る
「…指令だ。ちょうど良い、此処はそいつに任せて現場に向かうぞ」
「ば…馬鹿かテメェは!駄目だって、絶対ばれるって…」
ルキアは慌てる一護を引きずり後の事を本体に任せ、その場を後にした
「お任せくださいご主人様!!…ごゆっくり♪」
爽やかに見送った直後、本体はニヤリと笑う。その事に一護もルキアも気が付く事は無かった
そして本体は何を思ったか異常な脚力で飛び上がると、校舎の外から自分のクラスに入っていった