第9章 ~伍半~NEW2
意識を取り戻すと私は一護の部屋のベッドの上にいた
目は閉じているが意識ははっきりしていた
(私生きてる…何やってるんだろ…助ける術なんてかなったのに…)
すると横からヒソヒソと声がしているのに気が付き、私はそのまま目を閉じたまま耳を傾けた
「…サラは大丈夫なのか?」
「あぁ…幸い気を失ってるだけだ。先程記憶置換も施した。起きたら何も覚えておらんだろう」
「そうか…」
(…………)
二人の話が終わると私はゆっくりと眼を開けた
目を覚ました私に二人は近寄ると、安堵の溜め息を付いた
「目ェ覚めたのか?」
「ハルカさん大丈夫ですか?」
「…どうしてココに?」
「あ、あぁ…サラが貧血で倒れてたのオレらが見つけて運んできたんだよ」
「心配しましたのよ?」
必死の二人の演技に合わせていた私も思わず笑ってしまった
「フフッ……二人共、もぅいいよ?」