第9章 ~伍半~NEW2
ルキアは霊力を一部譲渡するつもりが、全て奪われ途方に暮れていた
「…このまま尸魂界に帰れば霊力を譲渡したとバレてしまう…何か方法は―――」
「何やらお困りのようですねぇ…義骸でもお貸ししましょうか?」
深く帽子を被った男が扇子で口元を隠しながらルキアに微笑んだ
―――――――
次の日、私が目を覚ますともう昼を廻っていた
「…学校行かないと」
制服に着替え居間へと向かうと喜助さん達が驚いた顔をしている
「サラさん?まさか今から学校へ行くんスか?」
「うん。まだ午後の授業なら間に合うし…」
「サラ殿、御無理はなさらない方が…」
「ううん、あれは虚が現れる時の一瞬だし大丈夫。それにそうしてるって事は昨日は何も無かったんでしょう?」
「…ええ」
「なら良かった。じゃあいってきます」
サラが出ていくのを確認し鉄裁は喜助に詰め寄る
「浦原殿!!サラ殿が何も聞いてこないのは貴方を...」
「解ってます!!…今度の定休日に…片手間で話せる事じゃありませんから…」
「……解りました」
―――――――
織「…サラちゃんと黒崎君どうしたのかなぁ?」
た「そうだね…一護はまだしもサラが連絡無しで休むなんてさ」
水「サラちゃんは分からないけど今日休みかもしんないよ一護」
織「どういうこと?そういえば小島君いつも黒崎君と一緒に来てるよね」
水「なんでも家にトラックが突っ込んだらしいよ?」
た「トラック!?じゃあ何あいつらケガしたの?それとも死ん――」
「でねぇよυウチの連中は全員無傷だ。残念だったな」
水「来たんだね一護」
「まぁな。家居てもやる事ねぇし…(何故か記憶がすり変わってたんだよな…)」
そう言って席に着く一護に変な話し方の日本語が聞こえてきた
「貴様……あなたが黒崎君?よろしく」
「なっ―――!?」
その話し掛けてきた人物を見てオレは絶句した
水「あ、彼女今日から来た転入生の朽木さん」
何故ここにいるのか理解出来ず動揺していると、ルキアは右手をオレ以外の周りの人間に見えないように見せた
手の平には"さわいだら殺す"
そうはっきり書かれていた