第9章 ~伍半~NEW2
ある日、一護は学校の帰りに不良と喧嘩していた
「オマエら全員アレを見ろ!!」
オレは電信柱の前の倒れてしまった花瓶を指差す
「問1…アレは一体何でしょうか!?」
「あ…あの…こないだココで死んだガキへのお供え物…」
オレの問いに戸惑いながら答える不良の一人にオレは蹴りを喰らわした
「問2、じゃあどうしてあの花瓶は倒れてるんでしょうか?」
「そ…それはオレらがスケボーしてて倒しちゃったから…?」
疑問系で答える不良達にオレは恐ろしい顔で後ろを指差し言った
「それじゃあコイツに謝んなきゃなァ!?」
すると後ろから血みどろの少女の霊が現れ不良達は卒倒して逃げていった
「ふー…こんだけ脅しときゃもう此処には寄りつかんだろ」
《ありがとう…お兄ちゃん…》
「どういたしまして。早めに成仏しろよ──」
御礼を言う霊に後ろを振り向かず手を振って帰って行くオレにふと声がかかった
「一護?」
「サラ!?」
呼ばれた声に振りかえると、そこにはサラの姿、オレは先程の出来事を思い出し焦りだす
「いっいつからそこに!?」
「んーと問1からかな?」
「最初からじゃねぇか!!いやっ何ていうか喧嘩したのはムシャクシャして…(霊と話してたなんて言えねえ!!)」
「でもさっき…」
「オレたまに情緒不安定っていうか…あーもぅ面倒臭せぇ!!オレは霊が見えるんだよ悪いか!?」
「え?全然悪くないよ」
「...は?だって…霊が見えるって気味悪いだろ?」
「だって私も見えるもの」