第3章 ~弐~FRIEND
「...オマエ名前は?オレは槍佐木修兵」
「ハルカサラ。...もう暗くなってきたけど帰らなくて平気?」
「あっヤバッまた怒られる!!オマエも早く帰らなくていいのか?」
「私は一人だから大丈夫」
「そうか...じゃあ行くわ、オマエも気を付けて帰れよ?」
「ありがとう」
ニコッと微笑むサラの顔をちらつかせながらも、修兵は歩き出す
一人だと言った、ありがとうと笑ったその顔の奥に悲しみを感じた
修兵は思わず振り返ると、次の瞬間叫んでいた
「サラ!!明日も来いよっ!!その...待ってるから」
「.....!!ありがとう...またね修兵!!」
その言葉を聞いたサラは先程とは違う特上の笑みを見せた
元々キレイな顔だが笑うと可愛さを増し、修兵は思わず見惚れてしまった
「オゥッッまたなっ///」
私にとって、修兵は初めてできた友達だった
寂しくないと言えばウソになる私の心にスッと手を差し伸べてくれたのは
まぎれもなく貴方で
その優しい笑顔も
不器用だけどさりげない優しさも
とても嬉しかった