第8章 ~伍~NEW
「…ここ病院だよ?」
家だと連れて来られた所は病院で看板に【黒崎医院】と書かれていた
遊「うん、だから家だよ?」
夏「黒崎夏梨に黒崎遊子。言って無かったっけ?」
「うん…お家お医者さんだったのね」
遊「せんせ~い!!急患で~す!!」
「何ぃ!?骨折か!?内蔵破裂か!?もしかして死んで…――」
夏「ねぇっつーのυ」
「すみません…大したケガじゃなくてυ」
そこに現れたのは白衣を着たテンションの高い院長らしき人物
「こりゃかなりの美人さんだなぁ♪遊子ドコで見つけてきた!?」
「もー真面目にやって!!私が車に引かれそうになったの助けてくれたの」
「何ぃ!?それを早く言いなさい!!…お嬢さん、娘を助けて頂いて有り難う御座います」
急に紳士的な態度をとる男に二人は呆れていた
「い…いぇ、ってお父さん?」
「そう…黒崎一心。私らの親父だよ…サラ姉こんなんでごめんねυ」
「明るくていいお父さんじゃない」
その一言に一心は目を輝かせサラの手を握る
「サラちゃん!!なんていい子なんだ…オジサンの事は"お父さん"と―――」
夏「呼ぶか!!」
そう言って夏梨は父親に蹴りを入れ取っ組み合いを始める
それを必死で止める遊子の姿にサラは自然と笑みが零れた