第7章 ~柶半~CHANGE2
数時間後、地獄蝶の伝令により沢山の警邏隊と隊長格が大霊書回廊に集まる
冬「サラがココにいるのは確かか松本!?」
乱「おそらく…数時間前に微弱ですがサラのものと思われる霊圧を感じとったとの報告が」
浮「ハルカ…どうして逃げたりなんか…」
京「まぁまぁ浮竹…あんま悩むと身体に障るよ?サラちゃん本人に聴いてみようじゃない」
修「……アイツ…怪我してるんです…」
冬「何!?」
修「…オレ、止められなくて…」
卯「大丈夫ですよ檜佐木副隊長。私がいますから」
白「御託はいい…中へ入るぞ」
中へ入ると暗くてよく見えない
皆は手分けして巨大な回廊を捜索していった
そんななか、隊長格の回廊を捜索していたイヅルはふと足元にコツンと何かが当たったのを感じた
イ「これは…サラさんの斬魄刀...?」
そして前に灯りを向けた時、その光景に驚愕する
イ「う…うわぁぁぁぁー!!!!」
その声で皆はその場所へ集まり、同様に息を詰まらせた
広い床は血の海で染まりそこには<零>と書かれている隊長羽織が残されていて
浮「な…何なんだこれは!?」
冬「これ…全て…血か!?」
京「卯ノ花隊長…聴きたくないんだけど…」
床の血を調べる卯ノ花に視線が集中する
卯「…間違い有りません。サラの血です…」
修「う…嘘だろ!?サラは!?サラどこなんだよ!?」
警「報告します!!此処、大霊書回廊にて解錠された形跡が!!」
乱「てことは…あの子は現世に!?」
イ「いや無理だ、地獄蝶も持たずに…」
卯「えぇ…断界に取り込まれるか、上手く現世へと行けたとしてもこれでは…」
修「これじゃって…どういう意味ですか卯ノ花隊長!!」
声を荒上げ取り乱す修兵に卯ノ花は顔を反らし視線を落とす
卯「…此処に有る血液だけでもはるかに致死量を超えています。生存している確率は…零に等しいでしょう」
修「うそだ....サラ…うわぁぁぁぁーーー!!!!!」
修兵が取り乱してくれたお陰か皆、冷静だった
いや、皆唇を噛み締め状況を飲み込むのに必死だった
そんな状況のなか、扉の隙間から月の光がサラの斬魄刀を照らしていた