第7章 ~柶半~CHANGE2
その声をきっかけに私は斬魄刀を抜き、立ち上がった
すると夥しい血の量が私の足を伝う
「あらまぁ...凄い血ィや。サラちゃん無茶したら死んでまうよ?」
「…今から殺そうとしてるのに?」
私は抜刀しようとするギンと向き合い、痛みを逃す為、深い息を吐く
「…いいよギン、僕がやろう」
すると次の瞬間、藍染隊長の姿が消える
そして私の真横に現れた
「ぇ…―――!!?」
藍染隊長の姿を確認する前に肩から腹部にかけて血が溢れ出す。それを見て初めて自分が斬られた事に気が付いた
斬られた?
私の反応が遅かったのか
いや、一瞬たりとも気は抜かなかった
なのに....
「なっ……な…ぜ――」
「死に逝く者に理由は要らないだろう?」
私は斬魄刀を落とすとその場に倒れ込む
「君は賢いのにこんな結果になって本当に残念だ...せめてもの情けで止めを刺すのは止めておこう。少しでも永らえるのを感謝するといい」
「...サラちゃんバイバイ」
そう言って二人は回廊を後にし、私は暗闇の中、一人取り残された