第7章 ~柶半~CHANGE2
突然現れた親しい者達に私は少しばかり動揺した
だが、すぐに冷静さを取り戻し、途中だった天貝さんの身体から刀を抜いた
「!!!おい…これはどういう事だ!?」
「サラ、アンタ天貝副隊長を刺したの?」
「…えぇ」
「認めるか。まぁ現行犯だしこれだけの証人の前に言い訳もないだろう」
「おいっ!!理由を言え!!何故零番隊の全員を殺した!?」
冬獅郎の言葉に私は眼を見開く
「……全員ですって!?」
「さっき...宮能藤丸、まつ梨両名の検分で擦過傷からサラ、アンタの斬魄刀の形状と切口が一致したって...」
「そして両名殺害の時間、貴様の所在は確認出来ていない。それに加え副隊長含め三人の上官の殺害…現行犯と証拠が揃っている」
「そう…そんな事になっているの…」
「サラ…何故なんだ…答えろよ!!!」
私は微かに口角を上げる
「最初から疑われているのに?」
「…サラ、アンタ…」
「確かに天貝さんを殺したのは私です。でも理由がある…他の部下に関しては知らないわ」
「少しでも罪を軽くしようって魂胆か?無駄な事を…もういい...コイツを捕らえろ!!」
砕蜂の掛け声で警邏隊が私に近寄るが、それに対し私は刀を向ける
「サラ!?」
「刀を収めなさい!!」
「…退いて下さい。私は捕まる訳にはいかないんです」
真剣な眼差しを向ける私に冬獅郎は舌打ちをすると、抜刀した