第6章 ~柶~CHANGE
サラの艶やかな声にドクリと心臓がはねる
修「あ、ああ...そりゃ...」
恋「…もっ…勿論///」
二人は意味深な言葉にこれから起きようとする事を想像し赤面する
「良かった…じゃ、こっちに来て?」
サラは妖艶に微笑むと二人の手を引き、ソファーに座らせる。二人は緊張が最高潮に達し、ゴクリと息を飲んだ
だがサラは二人から離れると、膨大な量の書類を目の前の机に置いた
修恋「……は?」
「じゃぁこれお願いね♪」
そう言って可愛く笑って部屋を出ていった
暫くして二人は項垂れるように大きなため息を吐いた
修「体で償えってそういう事かよ…」
恋「檜佐木さん…アンタエロい事考えただろ」
修「…そういうテメェこそヤれる思っただろーが」
恋「………」
恋次は無言で書類に目を通し始める
修「朽木がいるくせに…」
恋「なっ...仕方無いでしょうが!!…サラっスよ?」
修「…そうだよなぁ」
二人は再び深い溜め息をついた
――――――
数時間後
「二人共お疲れ様♪」
戻って来たサラは大きな袋を手渡す。開けてみると中には焼きたての鯛焼きが入っている
恋「わざわざ買いに行ってくれたのか?」
「一緒に食べようと思っただけ」
修「ありがとな。でも流石にこの量は多いぞ?」
修兵は終わった書類を指さしながら首を鳴らした
「まさか全部終らしてくれるなんて…ホントにありがと♪」
そういうとサラは二人の頬にキスを落とした
「お茶淹れて来るわ」
また部屋を出て行ったサラの後姿を追いながら、2人は顔を真っ赤に染めた
修「…やっぱ敵わねえ////」
恋「同感////」
修兵と恋次が帰り暫くして自分も自室へ帰ろうと扉を開けると、足下に何かが置いてあるのに気付く
「向日葵…?」
そこには黄色い大輪の花を咲かせる向日葵が一輪置いてある
「何でこんな所に…」
辺りを見渡すが誰か居る筈もなく、サラは疑問に思うもそれを拾い自室へと帰っていった