第6章 ~柶~CHANGE
剣八はサラの腹部に木刀を突きつけた…筈だった
だがそこには木刀に掛かる隊長羽織だけ
「なに....ドコ行きやがっ...!?」
剣八が驚いていると急に体が後ろに倒れていき、それがサラの仕業だと解るのに時間は掛からなかった
「成程…空蝉か」
や「うつせみって?」
弓「その場に上衣だけを残し瞬時に別の場所に移動する隠密歩法…隊長ともなるとそんなのも出来るんだね」
や「ふーん...」
「…これでお稽古は終了。ね?剣ちゃん」
「チッ…まぁいい....この体勢も悪くねぇからな(笑)」
サラは倒れている剣八の上で木刀を突き付けている為、剣八に覆い被さる形になっている
「女から跨がられるなんて久しぶりだな…」
そう言うと剣八は、サラの太股を下から上にゆっくりと撫で上げる
それを見た一角は赤くなりながらもやちるの目を両手で覆い、弓親も呆気に取られていた
「………こら」
サラは剣八の頭を木刀で小突くと、立ち上がった
「イテッ…減るもんじゃねぇし、かてぇこと言うんじゃねぇよ…」
剣八は立ち上がるとサラを見下ろす
「おいサラ…オレの女になれ」
斑「隊長!?いきなり何を…」
「強気な女は嫌いじゃねえ。悪い様にはしねぇが?」
ニヤニヤしながらの突然の告白にサラは小さく溜め息をついた
「…私より強くなったらね?」
「…はっ!!面白ぇ。お前、本気でイイ女だぜ」
それからサラは剣八と顔を会わせる度に、"オレの女になれ"と言われる様になった