第6章 ~柶~CHANGE
隊長になり数ヶ月、王族特務の仕事より他隊の補佐をする事の方が多かった
「今日は十一番隊か…」
私は十一番隊に着くと人を探す。暫く歩くと前に二人の隊士がいたので声を掛ける
「すみません。道を聞きたいんですが…」
振り返ったのは坊主頭で目に紅をさした男と、おかっぱに睫毛と眉毛に羽根の様な物を付けた男
「アンタは…零番隊の?」
「あっ突然ごめんなさい。零番隊隊長のハルカサラです」
「オレは第三席斑目一角だ」
「それだけかい一角?僕は第五席の綾瀬川弓親、こんな所で噂の零番隊長さんに会えるなんて光栄だな。実に美しい…流石の僕も負けるな」
「えと…サラで全然構わないので」
「へぇ…噂にゃ聞いてたが本当に気さくなんだな。じゃ遠慮なく。ところで何処行きてーんだ?」
「第一演習場なんだけど場所が分からなくて…」
「そこなら僕達も今から行くんだ。一緒に行くかい?」
「いいの?ありがとう♪」
連れられて演習場に着くと、そこにはゆうに百を越える隊士が待っていた
「凄い人数…今日は何をするの?」
「テメエがコイツらに剣術の稽古をつけんだよ」