第6章 ~柶~CHANGE
「乱菊がこれが良いって…やり過ぎちゃった...?」
「何言ってんのよ、もっと出してもいい位よ!?」
イ「いや、あれ以上出したら衣服の意味を為さない気が…」
「固いわね相変わらず...てか阿近!!アンタ珍しく参加したかと思ったらまだ一言も発してないじゃない!!」
「あ?アンタが無理やり引っ張ってきたんじゃねーか」
「アンタさぁ...サラの格好見て何か言う事ない訳!?」
「そうだな…」
「いいよ無理しなくても…υ」
阿近は乱菊の言葉に少し焦るサラを見ながら吸っていた煙草を消す
「まぁ…オレはサラなら何でもいいよ」
「ぇ.....」
恋「阿近さんアンタ...」
「うわっ阿近やるぅ❤皆もこれくらい言えたら...ねぇサラ....サラ?」
固まる乱菊に疑問を持った修兵達もサラを覗くと、その表情に目を見張った
「サラ…アンタもしかして照れてる?」
サラの頬はほんのりと赤くなっていて、乱菊の言葉に自分の口元を押さえた
「だ…だって阿近が急に...言うから…」
「へぇ...いつもの余裕はどうしたよ?」
阿近はニヤニヤしながらサラを覗き込む
「意地悪...」
「かわいいな」
「もうっ!からかわないで///」
修「ち…ちょっとテメェ!!サラの事好きなのか!?」
修兵は阿近を隅に追いやり慌てて問いただす
「さあな…好きっちゃ好きだけど?」
阿近は意味ありげに口角を上げる
「アイツは渡さねぇ…」
「ククッ...(笑)安心しろよオレはアンタとは違う感情だから」
「へ…?」
「そうか…なるほどねぇ」
阿近は頷きながら元の席に戻る
「どうしたの?何の話?」
「さぁな。そういやアイツ好きな奴いるらしいぜ?」
「うそっ!?そうなの?」
「なっ何でもねぇから!!!!」
その様子を見てにやけている阿近に修兵は冷や汗が止まらなくなった
「バカね...アイツ」
「「ですね...」」
あっさりとばらしてしまった修兵に同情する者はなく、この日から修兵は阿近に頭が上がらなくなった