第6章 ~柶~CHANGE
「これより隊長就任の儀を行う!!元十番隊第五席ハルカサラ。中へ参れ」
「はい」
山本の言葉をきっかけにサラは隊主室の中へと歩を進める。その姿に誰もが息を飲んだ
袖のない新種の隊長羽織をなびかせ、それを引き立たせるかの様に丈の短い浴衣の死覇装からスラリと伸びる白く美しい足。死覇装を締める腰布は白銀の帯揚げで前で大きな蝶を描く様に結んでいた
「ほぅ…見違えた、中々似合っておる」
「有り難う御座います」
京「いやぁ何とも美しいね~♪その足といい、帯揚げといい…」
マ「フム…そんな格好もまた面白いネ。私の研究している疑似魂魄の参考にさせて貰うヨ」
浮「涅隊長が興味を持つなんて…さすがだなハルカ!とても良く似合っているぞ!!」
「あは…ありがとうございます」
「…話を戻してもよいかの?此より正式にハルカサラを零番隊隊長に任ずる者とする!!
任務は王族特務及び他隊の補佐。又零番隊は少数精鋭で編成する予定の為、部下を選ぶまで個々で動いて貰う。異論はあるかの?」
私は首を横に振る
「では鍛練を怠らず日々精進するべし。此れを以て就任の儀を終いとする。解散!!」
私が零番隊隊長となったその日の夜、親しい者達で祝いの席が設けられた
乱「ではサラの隊長昇進を祝って乾杯ッッッ!!!」
「皆、ありがとう♪」
恋「いやーやっとサラも隊長か...っと、これからはハルカ隊長だったな」
「やだやめて恋次!!今まで通りサラでいいし私は...今まで通りに接してもらいたい…」
声が小さくなる私を見かねた修兵が、私の頭を優しく撫でた
修「阿散井…オマエ何悲しませてんだよυコイツがそんなの喜ぶ訳ないだろ?」
恋「そんなつもりじゃ...」
乱「そんな事よりさぁ、サラその格好イケてるわよ!!」
修「あ…あぁ///凄くいい///」
恋「てかそんな死覇装もあんだな?すげぇ…足出てるけど///」
阿「………まだ青いな」
無理やり連れて来られた阿近はそう呟くと、酒を口に含んだ