第6章 ~柶~CHANGE
数日後 、私は山本総隊長に呼び出され一番隊舎を訪れた
「何かしら...」
隊首室前に着くと、あまりいい予感のしない私は、一呼吸おき、声を掛けた
「十番隊第五席ハルカサラ参りました」
「入るがよい」
扉を開け中に入ると私は少し驚く。中には護廷十三隊の全隊長が揃っていた
「...隊主会の最中でしたか?でしたら改めて…」
「良い良い。今日は御主の事で皆に集まって貰ったんじゃ。何か心当たりあるかの?」
「…………特に」
「では先日の現世での任務についてじゃが虚二体を討伐後、大虚三十体が襲撃。その後どういう訳か大虚は撤退。そうであったな?」
「…仰る通りです」
「その言葉に偽りはなかろうな?」
凄みを見せる総隊長に私は顔色を変えずに頷いた
「そうか…なら此れを見るがよい」
そう言うと何処から用意したのか映像が流れる
音声は無く、画像こそ粗いが先日の任務の映像であった
「これは……」
すると急に涅マユリが話し出す
「最近開発した小型カメラで虫に取り付けて使用するのだヨ。だがまだ試作段階でネ、あらゆる所で調査していたら偶然面白い物が撮れてネ」
「…それにしては正確に撮れていますね?」
私は横目でマユリさんを見やる
「ぐ…偶然だといってるんだがネ。そう睨まないでくれたまえヨυ」
「もう言い逃れは出来ぬぞ。サラ、御主卍解が出来るのじゃな?」