第6章 ~柶~CHANGE
解号した途端、銀刀が現れ手中に収まると、それを鞘に戻す
「第一夜…光(コウ)」
詠唱すると大虚達は白銀の結晶に包まれ、一瞬にして固まる
そして、手を握り締めると虚の塊は砕け散った
辺りには結晶がはらはらと舞うだけだった
「あんなに沢山...急にどうして...」
暫く空を眺めていた私は、思い出したように隊士達を起こして回った
「あれ…俺達何で気を失って…?」
「さぁ?皆急に倒れるからびっくりしちゃった」
「大虚は!?」
「それが…皆消えちゃったの。不思議な事もあるのね。で、皆平気?痛い所とかない?」
「いぇ…全く」
「良かった、なら帰りましょう?早急に報告しなきゃ」
そして私達は何事もなかったかの様に現世を後にした
この出来事が見られていた事も知らずに―――――