第6章 ~柶~CHANGE
死神になり早数十年
"転機"が訪れる――――
いつもの様に書類整理をしていると、ドコからか地獄蝶がやって来る
乱「…十番隊に次ぐ。現世にて二体の虚を観測、直ちに隊士数名を現地に送り討伐すべし。繰り返す……」
「サラ、部下を連れて行ってくれるか?」
「もちろん」
私は隊士数名を引き連れて現世へと向かった。これが転機のきっかけになるとも知らずに……
――――――
虚を難なく倒し終えた私達は、解錠を待っていた
「やっぱサラさんとだと仕事が速いな!!」
「あぁ。任務成功率も100%だから一緒の任務だと俺達の評価も上がるしな?」
「もう、おだてても何も出ないよ?」
「偉ぶらない所がまたいいんだ…///」
すると突然、雲行きが妖しくなり、空間が裂け、大虚が現れる
「なっ!?メノスだと!?」
「狼狽えないで、大丈夫…」
私は始解をすると、大虚を斬る
だがその直後、いたるところから次々に大虚が現れ空が埋め尽くされていった
「最下大虚(ギリアン)が20…いや30!!こんな情報入ってきていません!!!!」
「とにかく…やるしかないわね」
「こんな数俺達だけでは無理…うわぁぁ!?」
狼狽える隊士の背後から虚が襲ってくる
それを私は回り込んで斬った
「よそ見しない」
「は…はい……」
(隊士達が萎縮してしまっている…こんな数だし無理もないか。私も一人じゃ倒すのに時間がかかり過ぎる…)
「仕方ない…」
そう呟くと私は隊士達の後ろに素早く回り込み、当て身で気絶させる
「ごめんね。少しの間そうしてて?」
私は大虚の群れに向き直り、手を翳した
「…卍解」