第5章 ~参半~BE LOVED2
師走も終盤に差し掛かった頃、
乱「誕生日?」
「冬獅郎の?」
桃「そうですよ!!乱菊さんはともかく、サラちゃんも知らなかったの!?」
「冬獅郎あんまり自分の事話さないし…」
乱「そうそう、祝って欲しかったら自分から言ってきただろうし~まさか今日だとは思わなかったわ」
桃「もー…私なんてちゃんとプレゼント持ってきたんですから!!ところで日番谷君は?」
乱「隊長なら書類出しに行ったわよ」
桃「そっかぁ。じゃまた後で出直しますね?」
そう言って桃は執務室を出ていこうとした時、サラが口を開いた
「ねぇ…いい事考えちゃった」
―――――――
「今戻った……って誰もいねぇじゃねえか」
執務室にはやりかけの書類を残し、サラと乱菊の姿は何処にもなかった
「…あん?何だコレ…」
机の上には乱菊からの書き置きが置いてある
【今晩九時に隊舎西修練場の屋根の上に来て下さい♪】
「つーか…仕事もしねぇて何処行きやがったんだアイツら…」
冬獅郎は呆れて溜め息を吐いた
「…サラがサボるなんて珍しいな…」
乱菊のキスマークが付いた書き置きを握りしめながら冬獅郎は小さく呟いた