• テキストサイズ

月に泣く~BLEACH~

第5章 ~参半~BE LOVED2


私はいつもの様に調べ物をする為、大霊書回廊にいた


「今日は何を読もう…」


辺りを見渡していると、ある戸棚の最上部に埃を被った書物を見つける


「....【霊力の相乗と魂魄の効果】?」


少し気になり手を伸ばすもあと少しで届かない


「(背低い方じゃないのにな…)もうちょっと…」


すると後ろから腕が伸びてきてその書物を取り上げる


「あ…」


「はい、これが取りたかったんだろう?」


振り返ると声の主は黒縁の眼鏡に穏和な風貌、五番隊隊長の藍染惣右介だった


「あっ有り難う御座います。藍染隊長…」


「ここは女性には少し造りが厳しいからね。君の役に立てて良かったよハルカ君」


「私の名前覚えて下さったんですか?…霊術院の時以来ですよね」


「覚えているさ。君は気付いていなかっただろうが僕は度々ここで君を見かけているからね」


「そうだったのですか。でしたら声をお掛け下されば良かったのに…」


「僕は君に嫌われていないのかい?」


「...何故そのような事を?」


突然の内容に私は首を傾げた


「君が護廷十三隊に入ってからずっと君の所属する隊に転属願を出しているが叶わないからね。それに...入隊前もそうだ。あんなに君を希望していたのに...僕の事が嫌なのかと思うのも無理もないだろう?」


「転属...ですか?全く知りませんでした...入隊のコトはその...すみません」


「君が謝る事ではないだろう?君は皆に好かれているからね。隊長達も独占したいんだろう…それで?」


「あ...嫌いとか、そんなんじゃないです」


「そうか、君に嫌われてないと解っただけでも今日話し掛けて良かったよ」


穏やかに微笑む藍染隊長にに私もつられて微笑んだ



/ 721ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp