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桜の葉が舞い散る季節、貴方の傍に居られたら… 【気象系】

第5章 R


とうしよう…

色々確かめたいのは山々だけど…
この状態の翔さんを置いて行くのはやっぱり…

「せっかく来て貰ったけどさ、今日は辞めとくよ。翔さんほっとけないし…」

「そうですね…。その方が良いかもね?」

ニノがダイニングチェアの上で膝を抱えて座り、うんうんと頷く。

「じゃあさ、次の休みいつよ? なんなら、車出してもいいし…」

「明後日、だけど…。でも、それって、翔さんも一緒に、ってこと?」

俺は片付けの手を止め、ニノの向かいに座った。

「勿論だよ? だって翔さん家なんでしょ? 突然他人が押しかけたら、管理人さんだってそう簡単には部屋に入れてくれないんじゃない?」

それもそうか…
鍵さえあれば何とかなりそうだけど、それもないんじゃじゃ仕方ないか…

「分かった。それよりさ、明日なんだけどさ…」

今日だってズルとはいえ、半休取っちゃったし、そう何日も休んではいられない。

バイトの身には、一日仕事を休んだら、死活問題に直結するんだ。

「分かってますよ。来ますよ、明日もね」

ニノの仕事はPC一つあれば、どこだって出来る。
勿論、ここでだってね?

「助かるよ」

俺はニノに向かって、テーブルに額を擦り付けるようにして頭を下げた。

別に俺が礼を言う必要もないんだけどさ…
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