第15章 あとがき

私自身は、介護に深く携わった経験も無ければ、知識も殆どなく、ネット上の情報だけを頼りに書くしかなく、実際に現実を知っている方から見れば、現実はこんなもんじゃない、と思われるかとも思います。

ですが、何も知らないよりは、この作品を通して、少しでも知って頂けたら…

少しでも、明るい希望の光を見出して頂けたのなら…

悲しい選択をすることも、少しは減るんではないかと、私は思います。

高齢化社会が叫ばれる昨今、厚生労働省の調べによれば、2025年には、実に700万人の人が認知症患者になる可能性があると言われています。

あくまで見込みではありますが、65歳以上の高齢者の、およそ5人に1人の割合です。

それに加えて、若年層の認知症患者も増加傾向にあります。

2025年…、そう遠くない未来です。

私の身にも、いつ起こるか…

考えただけで怖くもなりますし、勿論不安にもなります。

でも、もしそうなった時、こんなお話もあったな、と思い出して頂けたら幸いでございます。


最後になりますが、このようにBL要素も薄く、楽しいお話でもないにも関わらず、栞を挟んで下さった皆様。

また、拍手やレビュー、メッセ等で応援下さった皆様に、心より感謝申し上げます。


ありがとうございました。


2017年5月5日


Namako💙💚💛💜❤