• テキストサイズ

逢ふことの(裏)~声優さんと一緒~

第3章 憧憬


「おはようございます。」

声のする方を振り向けば、小さな女のコ。

「あー。水澤ちゃん。おはよう。」

「可愛い声が聞こえたから、誰かと思ったよ。」

軽く微笑めば、嬉しそうにニッコリ笑う。

「今日もよろしくお願いします!」

「元気だね~。」

「元気だけが取り柄なので。」

「またまた~。まぁ、無理しない程度に頑張りなよ。」

ここの所、やたらと声を掛けてくるコ。

別に懐かれるのは嫌いじゃないけど。

「あ。そうだ。」

「水買ってから行くから、先に行ってて。」

「分かりました。先に行ってますね。」

そう言って、廊下の先に消えた。

見えなくなるのを確認して、バックからミネラルウォーターを取り出し一口飲み込む。

息を大きく吸い込み、ゆっくり吐き出す。

「………さて。行こうか。」

もう一口飲み込み、再びバックに戻した。
/ 549ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp