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逢ふことの(裏)~声優さんと一緒~
第12章 暗鬱
「あそこまで最低な人だとは思わなかった。」
イライラしながら、淹れ立てのコーヒーをカップに注ぐ。
冷蔵庫から保存容器に入れたオレンジとパイナップルを取り出し、フォークで突き刺し口へ運ぶ。
「あー。シたい…」
ピンク色に染まった頭を冷蔵庫のドアにぶつけて正気を取り戻す。
「仕事仕事!」
時計を見ると出発時間の30分前。
「遅刻したら殺される。」
バタバタと準備に取り掛かった。
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