• テキストサイズ

逢ふことの(裏)~声優さんと一緒~

第62章 衷心


「お前は幸せ?」

指先に触れる柔らかい感触。

微かに掛かる息。

「やめて下さいっ…」

手を引き寄せようとしても力がこもる指は動かない。

射貫くような視線に頬が上気するのを実感する。

「頬が赤いよ?」

片手で頬をゆっくり撫でられると咄嗟に目を閉じてしまうの。

頬から顎へ指が動き引き上げられ、驚きに瞼を開ければ影が落ちた。

これから何が起きるかなんて予想くらい出来るのに。

テーブル越しにいる達央さんから逃げるなら、体を引けば済むのに。

どうして動かないの?




/ 549ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp