第60章 還御
「岡本さっ…ぁっ…イっ……っ」
弓なりに撓り背中が浮くと同時にボクはその隙間に腕を滑らせ強く抱きしめる。
「やっと名前呼んでくれた。」
腰を打ち付けるようにキミの良いところをしつこいくらいに責め立てる。
「だぁっ…んっ…め…っ」
逃げようとしたって無駄だよ。
絶対に逃がさないから。
「日菜乃ちゃ…」
「逃がさない…っ」
「ボクを…感じて」
背中に立てられる爪と、それに伴う痛み。
もっとボクのカラダにキミのシルシを残して。
「岡本さ…っ」
強張るカラダと痙攣する内壁に安堵する。
うつろう視線に半開きの唇。
何度目かの限界を迎えて、キミの意識は朦朧としてる。
ボクの限界もすぐそこ。
本当はもっとキミのナカを味わいたいのに。
我慢できないのが残念だよ。
「日菜乃ちゃっ…んっ」
キミのナカをボクでいっぱいにしてあげる。
「くっ…んっ…っ…はぁっ…くっ」
「日菜乃ちゃ…っん…っ」
頭がクラクラする…。
今まで感じたことの無い高揚感と脱力感。
それでもキミから離れたくない。
もう少し、楽しませてよ。