第60章 還御
ベッドに組み敷き、服をはぎ取る。
指先は鮮血が滲む。
「さっきので切っちゃったんだね。」
「唇も切れてるし。」
指を引き寄せ舌先で舐めれば、痛いのかそれとも感じてくれてるのかビクッとカラダを震わせる。
わざと見えるように舌を出してはチロチロと舌先で弄る。
恥ずかしいのかすぐに視線を逸らすけど、そんなこと許さないよ。
「こっちも舐めてあげる。」
唇を舐めながら、深いキスを再び交わす。
「っ…んっ…」
空いた掌でカラダのラインにそって滑らせれば、懐かしい感覚に胸が高鳴った。
「ずっと触れたかった。」
そう言えば背中に手を回してくれる。
キミもそう思ってるんだよね。
首筋に甘噛みをして、その部分を再び舐める。
その舌を滑らせ胸の膨らみを弄る。
口を大きく開けて先端諸共含んでしゃぶれば、胸を突き出し強請ってくれるボクの可愛いカノジョ。
「もっともっとボクを求めて。」
ボクだけのお姫さま。