• テキストサイズ

逢ふことの(裏)~声優さんと一緒~

第47章 冀求*


カラダを引き寄せ、胸元に収める。

汗に濡れた髪に口づけた。

「岡本さん?」

「ん?」

「夢みたいです…」

「夢じゃないよ。」

「初めてのハワイが特別なハワイになりました。」

ボクの顔を見上げて微笑む。

「可愛い事言うの止めてよ。襲いたくなっちゃう。」

クスッと笑って今度は悪戯気に笑う。

「いつでも襲って下さい。」

「じゃあ、遠慮なく。」

腰に手を伸ばし擽ればケタケタ笑う。

「あはは。もう…止めてくださいよー」

「だって日菜乃ちゃんが襲えって言ったから。」

こんな時間も甘く感じる。

キミと過ごせるなんて夢みたいだけど、夢じゃないんだよね。




「岡本さんはいつ日本に帰るんですか?」

「んー。明日の午前の便。」

「え?もう帰っちゃうんですか?」

「うん。今朝来て明日帰るから…弾丸ツアーだね。」

「もっと一緒にいたかったのに…」
    
「そんな事言わないでよ。」

「帰りたく無くなっちゃう。」

「日菜乃ちゃんは?」

「明後日の便で帰ります。」

「じゃあ、帰ったら食事にでも行こう。」

嬉しそうに笑うキミの笑顔が本当に大好きなんだ。

ハワイでキミに想いを伝えられて良かった。

今度はゆっくり二人っきりで来たいな。


/ 549ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp