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逢ふことの(裏)~声優さんと一緒~
第38章 徒花*
「夢…」
何の夢かは分からないけど、肌が張る感覚。
泣いたのかな。
そう思って、寝返りを打とうとすると背中をポンポンと叩かれる。
「!?」
驚き瞼を開けると、白いシャツが目に飛び込む。
上を覗き見ると瞼を閉じながら、私の背中をポンポンと撫でる仕草を続ける。
「大丈夫…大丈夫…」
譫言(うわごと)のように呟き、どんどん声が小さくなる。
そして聞こえる規則的な寝息。
…岡本さん……
思い出すだけで胸が苦しくなる。
今は…今だけは…
この時間に浸らせてください。
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