• テキストサイズ

逢ふことの(裏)~声優さんと一緒~

第37章 乱脈


唇に何かが触れる感覚にうっすら瞼を開ける。

目の前の光景に一瞬戸惑うもののすぐに理解した。

日菜乃ちゃんにキスされてるんだ。

日菜乃ちゃんの頭の後ろに手を回し、唇を啄んでみる。

ビクッと震え離れようとするカラダ。

逃がさないように腕に力を込める。

「んっ…岡本さっ」

「ん?」

返答しながら、今度は舌をねじ込む。

「やっ…んっっ」

「イヤなの?」

唇を放すと銀糸が二人を結ぶ。

「寝込みを襲われたから、応えただけなんだけど。」

「そのっ…すみません…」

眉を寄せて、小さくなる日菜乃ちゃん。

今にも泣き出しそう。

ボクはこの子としたいのかな。

どうなんだろう。

さっき、『恋愛対象じゃない』って考えたらイライラした。

自分に好意を寄せられてない思ったら、やっぱり欲しくなる。

優越感に浸っていたいのかも。

男としては如何なものかも知れないけど。

勇気を振り絞って、してくれたキス。

それとも我慢出来なかったキス?

どっちにしたって、その行動力を褒めてあげたいね。
/ 549ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp