第29章 陶酔*
「ヒナっ…くっ…もうっ…」
「達央さんっ…私もっ…イっちゃ」
お互い強く抱きしめ、一番深く繫がったまま達する。
ビクッビクッとナカで感じる衝撃。
達央さんは、絶対にナカでは出さない。
トイレでシた時は、ゴム無しだったけど…
それでも外に出してた。
意外とちゃんとしてるんだな…なんて思ってみたり。
まぁ、ちゃんとしてる人は付き合ってもいない人と寝ないだろうけど。
「今夜は泊まってく。」
「分かりました。」
さり気なく抱き寄せて、額に唇を落とす。
いつからだったかな?
行為が終わっても、すぐに帰らなくなったのは……
「おやすみ。」
いつからだったかな?
『おやすみ』って言ってくれるようになったのは…
「達央さん…おやすみなさい。」