第26章 癒着*
執拗に舐められ、感覚がおかしくなる。
頭がボーッとする。
時折訪れる快楽の波に何度も流されそうになった。
「ぁっ……」
「またイったね?」
足がガクガクと震え、バタリとシーツに沈んだ。
声を上げすぎて、ノドがカラカラ。
声を出したくてもノドが痛くて声が出ない。
それでも室内には、水音が響き続ける。
「まだ溢れてくる。」
「日菜乃って濡れやすいの?」
ジュッジュッと啜る音。
クチュクチュと舌と唇で弄る音。
「こんなにイった事ないでしょ?」
「今度は、指入れてあげるね。」
クチュリとイヤラシい音を立てながら、長い指は今までとは別の良いトコロを攻める。
「1本じゃ足りないよね?」
そう言いながら、ベタベタになった口を手の甲で拭った後に口付ける。
「俺を見てよ。ね?」
心拍数は上がったまま一向に収まらない。
まだお酒が残ってるの?
それとも、貴方に酔ってるの?