第26章 癒着*
「あれ?」
「下着から溢れてるよ?」
「イヤイヤ言ってたのは、誘いの言葉だったんだね。」
「ごめんごめん。」
「本気にしちゃうとこだったよ。」
脱がせた服をベッドの下に投げ捨て、日菜乃のカラダを見つめる。
「やっぱり…肌、焼けてたんだね。」
「もともとは白いんだ。」
お腹の上に跨がり、少し焼けた腕と足を触る。
その度にビクッと震える。
「俺を意識してくれてる?」
日菜乃を見つめても返答がない…。
「なぁ?赤は白に映えるのかな?」
首、胸、お腹へとキスを落とし強く吸う。
「っ…やっ」
「日菜乃?俺を見てよ。」
瞼をギュッと閉じて、顔を横に向ける。
「見てくれないなら、教えてあげる。」
「キスマーク付けちゃった。」
「ココと」
付けたキスマークに舌を這わす。
「ココと…ココと……」
「んっ」
甘い声が俺を誘う。
足を割り、中心に口付ければ嬌声が漏れる。
「ダメっです…!」
「櫻井さんっ…そこはダメっ」
「ん?『ダメ』じゃないでしょ?」
「日菜乃は素直じゃないんだから…」