第19章 讒訴*
「水澤さん、結構飲んでたけど大丈夫かな?」
「えー。あの子なら大丈夫ですよ。」
「助けてくれる男性が沢山いますから。」
「あはは。取り入るの上手だもんね?」
本人が居ないのを良いことに言いたいこと言ってんなー。
そんな空気に嫌気がさして、部屋を出る。
トイレでも行くか…
細い廊下を歩く。
すると、視線の先にフラフラと歩く日菜乃を見つけた。
「おい。」
振り返ると同時にバランスを崩す日菜乃を抱きとめる。
「あっぶねーな。」
「あれ?達央さん?」
「いらっしゃってたんですか??」
「は?お前何言って」
両手を首に回され、チュッと口付ける。
「ちょっ!お前っ!」
「んーー。達央さん~。またキス~。」
今度は、舌をねじ込み下半身に手を伸ばす。
「バカかお前は」
ため息を付きながら、俺は手を引きトイレに連れ込む。
扉の隙間から、誰もいない事を確認し個室へ。
入った途端に俺は襲われる。
「達央さんのずっと欲しかったんですよ?」
再び深い口付けを交わし、口内のアルコールの香りを味わう。
すると、カチャカチャとベルトを外す音。
「お前っ」
「『お前』じゃなくて、『ヒナ』って呼んで?」
手際よくズボンを下ろし存在感を増すモノを取り出す。
「あれぇ?達央さんもシたかったんですね?」
「嬉しい」
チュッと触れるように口付ける。
手と唇、舌と巧みに動かし俺を刺激し続ける。
「お前どんだけ…くっ…上手いんだよっ」
先端だけ咥え、チロリと舌先を使って割れ目を弄る。
「『お前』じゃないって言ったでしょ?」
根元をギュウッと親指と人差し指で輪を作り締め上げる。
「お前っ」
「イキたくてもイけないでしょ?」
ひと言話しては口内へ含んで圧を掛けて吸い上げる。
「はぁ…っ…っ」
「ん…くっ…」
「ヒナ。言ってみて?」
熱を帯びた上目遣いで俺を誘う。
赤い舌をわざと見えるように裏筋を舐めあげる。
「ぜってーっ…んっ…言わねー」
「もう頑固なんだから」
クスッと笑って、俺を蓋が閉まったままの便座に座らせる。
乱れた髪をクルンと纏め、クリップで留め直し下着を脱いで俺の上に跨がる。
「素直になりましょうね。」
クスクス笑って、腰を沈めた。