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逆ハーほどつらい立場は無い。

第2章 1人と1匹。


??「可愛い・・・!
わああ、目が赤くて僕と同じだぁ・・・可愛いいいい・・・!!!」

96猫「にゃぁ♪」

??「ふふっ、本当に可愛いなあ・・・♪
・・・はっ!あっ、ごめんなさい!えっと・・・この子の飼い主さん・・・ですか?」

四季「!!
ぁ・・・・・・ぇ、・・・・・・。・・・まあ」

??「やっぱりそうなんですね!
・・・・・・あっ」

四季「?」




やけにキラキラしている少年だなあ。と四季が思いながら96猫とじゃれる白髪の少年を眺める。
物理的にキラキラして見えるあのオーラは・・・オプション装備なのかもしれない。

本当に猫が好きなのだろう。

でもどうした事か、少年はいきなり声を上げて固まった。




??「うわあどうしよ・・・っ。
あのっ!初対面の人にこんな事を頼むのもどうかと思うんですけど・・・僕をAfter the Rainに運んでくr」


ばたんっ


四季「えっ。
・・・え?」




言い切る前に、少年は糸が切れたかのように倒れてしまった。


思いもよらぬ展開に四季が固まりつつも「ま、まさか死・・・」と考えている一方で、96猫が倒れた少年の口に手を近づけた。




96猫「・・・・・・大丈夫、気を失ってるだけみたいだよー」

四季「・・・そ、そう・・・びっくりした・・・。
・・・で、どうすれば良いのこの人・・・」

96猫「なんか、After the Rainに連れてけ的な事言ってたねえ」

四季「・・・だ、誰が?」

96猫「そりゃ四季が」

四季「・・・・・・」

96猫「あからさまに嫌そうな顔しないww
ほらほら、四季ならこの子を浮かせるなり軽くするなりするのラクショーでしょ?」

四季「それは、出来るけどさ・・・・・・い、いやでもそのアフター何とかって所の場所解らないし?」

96猫「あ、それならモーマンタイ。
ワシ、そこ知ってる」

四季「・・・え?」




まさかの知ってる発言。

・・・これは、ひょっとして人とエンカウントするフラグは確定してる・・・?
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