第11章 合宿
「え?合宿!?」
「お前を鍛えてやるよ」
「でもなんでいきなり?」
「昨日お前気配感じたんだろ?」
里奈は頷いた
「前にもあったろ?犯人はタカボウだったが」
「だったらなんなんですか?」
「もしかしたら妖怪の気配を感じる事が出来るのかもしれない。それの特訓で合宿をする」
「合宿‥どこでですか?」
「山だ」
「山‥?」
里奈は首を傾げた
「山に宿があるんだ。無人だけどな。これからモノノケ庵で移動する」
「無人の宿!?」
「中は綺麗だから安心しろ」
「でも‥荷物とかは‥安倍さんは着替えいいんですか?」
「同じのが何枚かあるから平気だ」
『里奈は女の子なんだからもっと気を使ってあげなさい』
「めんどくせぇな‥」
(そういえばちゃんづけされなくなったな)