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不機嫌なモノノケ庵〜不機嫌な主に恋をした〜

第10章 見えない‥


「おい起きろよ!」

里奈は安倍に起こされた

「客がきてんだよ」

「客!?」

里奈は慌てて座った

扉をあけると小さい妖怪が入ってきた

「実は私でなくあなた方をつれてくるように頼まれました」

「わかりました。今からいきます。案内をお願いします」

「こちらです」

ついていくと妖怪が待っていた

「目が見え無いのです」

「トモリといいます」

「トモリさんが依頼を?」

トモリは頷いた

「もう一度みせてやってはくれぬか?」

「前は目がみえていたんですか?」

「はい‥」

「人間の目をかりればまたみることができるのじゃ‥」

「いいですよ。隠世にいって後悔してほしくないですし」

「ありがとうございます」

里奈がすわるとトモリは里奈の目を手で塞いだ
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