第9章 ノボウ
「言っても信じてもらえないかもしれませんが‥妖怪をですね‥」
「何?妖怪?禅子何を言ってるんだこいつは」
「お父さん里奈は霊感があるの。ね?里奈」
「う‥うん!そうなんです!なのでさっきまで霊をはらってたといいますかその‥」
「なら寺で働かないか?」
「お父さん‥もういくよ。モジャが戻ったからヤヒコも戻ってると思う。今日はありがとう」
安倍はモノノケ庵を呼んだ
「今日はどうすんだ?」
「え?」
「家に帰るかきいてんだよ」
「あ‥」
「帰りたくなきゃいても構わないぞ?ここにいるか?居場所がないならここにいればいい。お前がよければ‥」
「安倍さん‥泊まります!」
「はいよ」