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不機嫌なモノノケ庵〜不機嫌な主に恋をした〜

第1章 妖怪


「俺は安倍晴齋。お前は?」

「加藤里奈です。あの‥安倍さんバイトって何をするんですか?」

「簡単に言うと妖怪祓いだ」

すると掛軸に文字が

『頑張ってね☆里奈ちゃん!』

「え?」

「あれも妖怪だ。よくあーやってる」

「なんか面白いですね」

「もう今日は帰れ」

「え?もうですか?」

「まだ居るきか?」

「だめですか?」

安倍はため息をついた

「‥わかった。今日だけだからな」

「やったー!ありがとうございます!安倍さん!!」

里奈は笑顔で言った

「たくっ‥めんどくせぇなお前は」

「めんどくさいってなんですか!!」

「なんでもねぇよなんでも」

掛け軸はにこっとわらった
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