第7章 ヤヒコ
「あ!禅子ちゃん!」
禅子は腕を見せた
「安倍さん‥何かわかりますか?」
「‥そこにいるんだろ?ヤヒコ!」
「「ヤヒコ?」」
里奈と禅子は顔を見あわせた
「あ〜あ〜バレちゃった」
キツネの妖怪が現れた
「お前だろ?これ」
「正解!」
「時々痛むの‥」
「ヤヒコ!とってやれ」
「え〜ヤダ!」
「ヤヒコ!」
「じゃあ遊んでくれたらとってあげる!」
だがこれから授業がある
「授業終わったらね?」
「え〜今すぐ」
「授業終わったら遊んでやる」
「ハルイツキ‥わかった!約束だよ?」
安倍は頷いた
「安倍さんはヤヒコと知り合い?なんですか?」
「昔一緒に遊んだことがあるんだよ。姿が変わってて驚いたがな」