第12章 突然すぎません?
「スイ!!」
ルフィが叫ぶ
「……」
不服そうにシュウが睨んでくる
「船が壊れたら大変でしょう?
だから、ここまで。
ルフィ、ごめんね?騙しちゃって」
「捕まってたんじゃねーのか?」
「うん。ふりだよ。捕まってるふり」
ペタンとルフィが座り込んだ
「良かったーっ!」
「心配してくれてありがとう。船長さん」
「よしっ、船に戻るぞ!スイ!」
「はい。船長」
「まてまてまて。」
ガープが止めてくる
「じーちゃん!何だよ!!」
「わしとの感動の再会はなしか!!」
「ないっ!!」
わぁ、即答
「スイ!帰るぞっ!」
私の手を引いて船へ向かうルフィ
「え、あれ放置でいいの…?」
フルフルと震えだすガープ
「ル、ルフィ?放置でいいの…?」
思わずもう一度聞いてしまう
「いいんだ!」
「そう?それならいいけど…」
手を引かれるまま船に乗り込もうとしたその時だった
「待ってください!ルフィさん!」
目の前に現れたのはピンク色の髪をした青年
「…コビーか?」
「!?ルフィが人の名前を覚えてる…」
てか、やっぱりガープは放置なんだね。
「はい!お久しぶりです!!」
「おうっ!久しぶりだなーっ!」
「ルフィさん、僕、あれからまた強くなったんです」
「おう」
「今日は無理でも、また、手合わせしてくれますか?」
コビーがきく
ルフィは少し悩んだあと、こう答えた
「ああ!
でもな、コビー。次会うときは敵同士かもしれないぞ!」
「ふふ、手加減はしないんでしょ?」
「あたり前だっ!」
ニカッとコビーに笑うルフィ
それにつられてかコビーも笑った
「そうですね。僕も、全力で戦います!!」
「ニシシ!おう!」
ルフィとコビーが笑い合う
「スイ」
スタンと後にシュウがやってきた
「俺らもそーだからな。手加減はしない」
敵同士かもしれないって事ね。
「ん。分かってるよ。」
「全力でやりあうのが楽しみだ」
「そうね。
で、ガープはどうするの?放置?」