第9章 "光"の巫子
「さて、そろそろ戻りましょ。」
「そだな!」
「えー…スイとまだ喋りたい…」
「わがまま言うな。コアラにも怒られるんだろ?」
サボさんがカナをなだめていた
「これからも、カナの事、お願いしますね。サボさん。」
「おう。スイも、ルフィの事頼む。」
「もちろんです!」
「スイー。またしばらく会えないじゃん…」
カナは悲しそうだった
「大丈夫。すぐ会えるから。」
「巫女としての直感?」
「まぁね。ほら、サボさんが歩き始めてるよ」
「あっ、サボっ!待って!!
スイ!ルフィくん!またねっ!」
「またなーっ!」
そう言ってルフィは全力で手を振っていた
「またね!」
「じゃあな。」
サボさんはチラリと振り返り、それだけ言って手を振っていた
イケメン…
いつの間にやらカナはサボさんに追いついていた
へぇ…
まるで、恋人ね
二人はとても仲良さそうに自分達の船へ向かった
まぁ、カナはサボさんの事好きなんだろなぁ…
あれ、そう言えばレイもエースの事を…
わぁお。青春だなぁ←
「スイ!行こうぜっ!」
ルフィはニカッと笑って手を差し伸べてくれた
「うんっ!」
私はルフィに手を引かれ、サニー号へ戻った
「あんた達……」
今、私とルフィは甲板で正座させられております
ナミが怒ってます
「集合時間指定したわよね?」
「はい。」
「おう…」
「集合時間から何時間すぎてるのかしら?」
「……チラッ」
私はルフィの方を見た
ルフィは汗をダラダラとかいていた
「に、2時間…デス」
ルフィが答えた
「そうよね。それがわかってるのに…なーんで、時間を守れないのかしら?」
「…えっと、ちょっと"光"の巫女に会ってまして…」
「え?」
ナミが驚く
「サボにも会ったんだっ!」
ルフィの顔が輝く
「革命軍がいたの?!
てか、"光"の巫女って…」
ナミは何か考えていた
「サボに会ったの?」
後ろからロビンが聞いてきた
「うん。」
「会ったぞ!」