第3章 "水"の巫女
「久しぶり!スイ!」
こっちに駆け寄ってきたのはレイ。
"水"の巫女だ
「おい、レイ!」
エースがレイの腕を掴んだ
「何〜?エース」
「いや、何で出てきてんだよ」
「はい?」
「お前、顔バレてもいいのか?」
「顔バレも何も……スイも巫女だし、いいじゃん?」
「は?」
「へ?」
エースとレイの間抜けな声が木霊した
「え、スイって……巫女なのか?」
「うん。知らなかったの?」
「早く言えよ!」
「言ってなかった?」
あれー、初めて会った時に言わなかったっけー……
「言ってねぇ!だから、レイを隠してたのに」
「エースは優しいね」
「……そうか?」
「うん。優しい」
「で、お前は何の巫女だ?
実は巫女の中で一番弱かったりするのか?」
おい、私の事なんだと思ってんだ
「その逆ですーだからバカエースなんだよ。
私は"命"の巫女ですー!」
エースがびっくりした顔で私を見てくる
「こんなちんちくりんが?!」
「ちんちくりんじゃないし!」
絶対馬鹿にしてる!!
身長は負けてるけど…
「まあまあ、落ち着いて?」
レイが間に入る
「ムゥー……」
「スイ、そんな顔しちゃダメ!」
そう言ってレイが私の鼻をつまんだ
「痛いから」
「ごめんごめん」
「グララ……スイ、お前今は麦わらの所にいるのか」
「うん」
「いつからだ?」
「今日!」
「最近すぎるだろ!」
エースがツッコんだ
「いいじゃん別に!」
「そうか…で、いつになったら酒をついでくれるんだ」
「つぎません」
「また勝負するか?」
「しません」
「グラララ……まぁいい。
お前が元気そうでよかった」
「そりゃどーも。」
「ねぇ、スイ!」
レイが話しかけてきた
「なーに?」
「スイはいつお父さんと勝負したの?」
「?いつだったかな…忘れた」
「忘れたの?!そんなに前?!」
「あ、そうだ。白ひげ。これあげる」
「私のことは無視?!」
レイが何か言ってるが気にしない。←
私は能力を使い、あるお酒を渡した
「これは」
「幻のお酒ってやつかな」