【ポケモン×忍たま乱太郎】猛獣使いがトリップした。【R18】
第2章 あれま大変なことに
「チルー。」
気づけばなんだか薄暗い森に到着していた。
ありがとね、と言ってチルタリスの頭を撫でればチルタリスは手を払った。
いつものことだ。
私はチルタリスをボールの中へとしまった。
あたりを見渡しても、ポケモンはいない。
もしかして、そうとうやばい場所だったりするのだろうか。
イーブイを頭に乗せ、森の中へと足を踏み入れた。
森の中はとても広く、ジメジメとしていた。
それになんだか、時間の流れが違うようにも感じる。
しばらく奥へと進んでも、景色は変わらなかった。
まるで同じところをぐるぐると回っているような気さえした。
「ねえ、イーブイ。ここ、なんだか変な場所じゃない?」
「ぶ、ブイ……」
イーブイもそんな気はしていたようだ。
とにかく、寝泊まりできそうな洞窟かなんかを見つけてそれから戻る方法を考えよう。
私はバッグからモンスターボールを5つ取り出した。
「みんな、出ておいで」
ぽしゅんと音がなり、みんながでてくる。
「ウィンディは洞窟かなんかの穴を探して。ブースターはウィンディの火が燃え移ったら大変だから一緒に行動しながら、水を探して。チルタリスは空から皆を見て、私に報告して。ニンフィアとゾロアは食べ物を探して。私とイーブイはとりあえず、外に出れるか探してみるから。」
私が命令するとみんなは直ぐに動き始めた。
私もみんなに負けじと走り出した。
が、直ぐに体力が切れて歩いた。
「イーブイ、なにか気にかかることはある?」
「ブイ。……ブイ?」
突然、イーブイが警戒し始めた。
なにか、ポケモンがいたのだろうか。
試しにイーブイを地面に降ろすと右の方向へと威嚇。
「ブー!ヴヴヴ!」
いつもよりも激しい威嚇。
なんだろうと思い、イーブイが威嚇する方向へと足を勧めた時だった。
ガサッ
草の揺れる音とともに背後を取られる。
あまりの速さに私はなにもできなかった。
首に冷たい何かを突きつけられる。
プツン。そんな音とともに首が熱くなる。
切られた。
そこまでは深くはないもののやはり痛いものは痛い。
誰か、複数の男性の声が聞こえる。
なんと言っているのかはわからないが。
なにかを話し合ったのかある1人の男性が近づいてきて私の首元を強く叩いた。
私は意識を失った。