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揺れる想い

第3章 本気



放課後、保健室にいった。
「おー私、保健室あんまいかないからなんか新鮮ー!」
「まーそこ座って」
とりあえず近くのいすに座った。
「普段は特に人はこないよ」
「そっか」
ここの学校はほとんどの子が帰宅部である。
結構珍しい。私も帰宅部だけど。
だから、残っている子は部活か委員会か生徒会だ。
部活と言えば・・・。
私は、グラウンドの方を見た。
外は、野球部とサッカー部が活動している。
「どうか、した?」
降矢君に話しかけられてドキッとした。
「うひゃあ!」
「・・・なに」
「あ、いや」
変な声が出てきた。
「えっと、幼なじみの子がサッカー部だから、いるかなって、外を」
「幼なじみ?」
「うん、小学校からの」
「・・・」
降矢君が黙ってしまった。
私、いけないこと言っちゃった?
「そいつのこと好きなの?」
「・・・は!?」
なんで!?
「いや、ないない!・・・確かにずっと昔から一緒だったけど」
昔からいじわるで、でも優しくて・・・私のことかばってくれたり。
強い子だと思ってたら、そんなことはなくて、辛いことがあっても今はちゃんと乗り越えてて・・・。

辛い・・・こと。

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