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【おそ松さん】六つ子におぼれてみる気、ない?【R18】

第6章 松野家流おもてなし


はい、と笑えば、6人そろってぞろぞろ部屋から出ていく。


この記憶力、羨ましいと思う?

でもさ、考えてみてよ。
人生なんて悪い事のが多いでしょ。

それがすべて綺麗に映像として残ってるんだよ。

そうだな、あたしの目はカメラのレンズで
あたしの脳はメモリだと思ってくれればいい。

そのカメラは常に録画状態。

それが普通じゃないと知ったのは
小学生の時だった。

入学してすぐの時はよかった。
頭いいね!すごいね! と。


国語の授業の時だった。
元々本が好きだった私は
教科書が配布された時点で全部を読み終えていて。

ほら、前から順番に回ってくる
音読の授業ってあるじゃん。

あの時は、一ページずつだった。


記憶能力が普通じゃないなんてその時の私は知らないから
教科書なんて見ずにすらすらと、
丸々読み上げた。

見ずに、って表現はおかしいかもしれない。

記憶の中にある教科書をめくって
記憶の中の教科書を見て、読み上げたんだ。


そこからは、もうすごい、なんて歓声じゃなかった。

気持ち悪い
化け物
忌み子

あぁ、普通じゃないんだ、ってその時はじめて知った。
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