• テキストサイズ

【おそ松さん】六つ子におぼれてみる気、ない?【R18】

第4章 トド松





「ねぇ、まだその冬夜っての、好き?」


ある程度落ち付いて一息ついたとき。

呟くようにとど松君は言った。


好きかどうか・・・・


「好きじゃ、ない。」


意識してみれば好きどころの騒ぎじゃなかった



顔を
声を
匂いを
目つきを
思い出すだけで吐き気がこみ上げてえずく。



それに気づいたトド松くんが慌てて背中を擦ってくれる。

「ごめん、つらいこと聞いたね
出しちゃっていいよ、我慢するのしんどいでしょう」


そう言って袋を口元に差し出してくれる。

どっからだしてきたの、なんて考えてる暇なかった。


ごめん、と思いながら胃の中のもの全部出した。


その間も袋を持って背中擦ってくれてて。

汚れるのに。汚いのに。



胃の中の物がなくなっても止まらなかった。


女の喘ぎ声が、挑発的な視線が、鼓膜に、瞼の裏に焼き付いて離れない。



「柚葉ちゃん、ごめん、きついと思うけど
ちょっと移動するよ」


そういうとトド松君はスッと私を抱き上げた。


・・・どこにそんな力が。


そんなことを思いながら意識が遠のいていった。
/ 81ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp