• テキストサイズ

ふたりごと【あんスタ】

第12章 だいすきなひと




「え、そんなにショックだった?!ごめん、そんな泣くな!」

他人の前で泣くなんていつぶりかも分からなかった。

まーくんはすごく慌てていたようだったけど、すぐにハンカチを取り出して、わたしの涙を拭いてくれると、
「ほんとごめんな?でもちょっとぐらいテストの結果が悪かったからって、全然大丈夫だから心配すんな!てか実は俺も点数悪かったんだ…だから一緒に勉強しよう、な?」
そう言って笑ってくれた。

馬鹿にされるとおもってた。わたしはポカンとして、
「間違っても、大丈夫なのかな…?」
そう聞いた。
「別にそんくらい平気だよ。完璧主義なのもいいことだけど、ちょっとぐらい足りないところがあったっていいと思うけどな、俺は。てか困ってるんだったら全然俺が助けるしさ!」

わたしが今まで考えもしなかったことだった。

わたしが間違っても、完璧じゃなくても、いいんだ。肯定してくれる人がいるんだ。

この人は大丈夫って言ってくれる。

その時から、まーくんはわたしの特別な男の子。
きらきらしていて、かっこよくて、特別な、

わたしのだーいすきなひと。
/ 53ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp