第7章 剣を握りしめて
暗闇が消えいつの間にか俺は眠っていた
どのくらい眠っていたのだろうか
せいぜい1日といったところか
きっと今までのことも夢だったのだろうと思った
しかし俺の手には手紙と金がしっかりと握られていた。
『ゆめじゃ・・・・ねえのかよ』
俺は近くにあった木の幹を思い切り殴った。
俺は強くなるんだ。
きっと今の俺はみんなと暮らしていたあの頃のような
澄んでいる瞳じゃないだろう
きっととても汚く濁った瞳だ
この世界もあの頃のように色とりどりで輝いていた世界には見えない
白黒の世界。白と黒以外に見える色は・・・・
赤。